鴨乃日記

鴨乃日記

好きなものや興味のあること

音楽教師と姪っ子とアニメソング

幼稚園児の姪っ子が二人います。何をしているのを見ても可愛くて仕方がない鴨乃です。

 

姪っ子と会う頻度は多くて月に数回程度なのですが、会うたびに好きなものが変わっていて目まぐるしく感じます。

前回はプリキュアが一番好き!と言ってたのに、次に会うと「もう観てない」と言われたり……。お母さんするのも大変なんだろうなと思うばかりです。

 

そんな飽きっぽくも可愛い姪っ子と仲良くなりたくて仕方ない私。色んな話題を振ってみようとは思うのですが、私の中で「子供が好きなもの」というと妖怪ウォッチプリキュアくらいしかストックがなく、薄っすらとした知識で話すことしかできません。

必死に気を引こうとしながら、こういう大人鬱陶しかったな……と子供時代の記憶を思い出したりします。古い世代のポケモンの話してくるおじさんとか。

 

そういう気持ちになるとふと思い出すのが、中学の時の音楽の先生です。

定年前の高齢のご婦人で、性格はよく言うとおおらかで朗らか、悪く言うと周りの空気をあまり読まないタイプに見えました。

 

そんな音楽の先生が、ある日突然クレヨンしんちゃんの主題歌をみんなで歌いましょう」と言い出しました。もちろん、教科書に載っているとかではありません。自主的にです。

しかも、その当時使用されていた曲ではなく「オラは人気者」という結構前の主題歌。生徒たちは「え、なんで……?」という空気に包まれました。

クレヨンしんちゃん オラは人気者 - YouTube

 

あの時は疑問と恥ずかしさと苛立ちしか感じなかったのですが(歌詞のノリが中学生には本当に恥ずかしかった)、今思うとあれは先生から私たちへの歩み寄りだったのかもしれない、と考えるようになりました。

 

20代前半の私ですら、子供たちに何か歌ってくれと言われたら、アナ雪の主題歌(2013年公開)とか妖怪体操第一(2014年リリース)とか微妙に古い選曲をしてしまうのだから、50代後半の先生にとっては私たちに合わせたつもりの選曲だったのでしょう。それにしてもかなり古いけど。

 

自分が年を重ねるごとに、「新しい」の範囲が広くなっていくという実感があるのですが、先生にとっては、あれが私たちの年代が親しみやすい「新しくて楽しい曲」だったのでしょう。

真相はわかりませんが、そう考えると申し訳なさとともに、絶対に自分はそんなスベり方をしたくない……という気待ちに駆られます。スベりたくはない。絶対に。

 

以上、姪っ子に「好きなキャラクターとかいる?」と聞かれた際、「キティちゃんとかマイメロちゃんかな」と世代が関係なさそうなキャラクターで誤魔化すことしかできなかった鴨乃でした。ないよね?ね?